ぶどうを通じて保つ縁

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毎年9月になったらいただくこちらのぶどう。

父が大学を卒業後、新卒で入った会社(東京勤務)で同僚だった方から送られてくるものです。その方のご実家がこちらの葡萄農園だそうです。

 

二人ともその会社はとうの昔に退職し、現在、父は大阪・同僚の方は山梨県在住。

遠く離れた場所から、毎年このようにぶどうを送ってくださいます。

ワイン用の葡萄をメインに作られていて、食用の葡萄はほぼ販売されていないそうです。

 

スーパーではなかなか見かけない品種。

そして、粒の大きさ、皮の柔らかさ。

とても大きく立派な葡萄は、もちろん美味しいです。

あま~~~くて、味が濃いです。

 

父はいつからか、自分の会社のスタッフに配る用にぶどうを購入するようになりました。

なので、近年は、同僚の方からのいただきものの葡萄と、父が購入した葡萄が大量に会社に届きます。

 

2人はもう長年会っていないそうです。

しかし、毎年このように葡萄を通じて縁を保っている。

とても素敵な関係だなと思います。

 

ところで、その山梨県の葡萄農園は、私は一歳の頃に行ったことがあるそうです。

もちろん記憶にはありませんが、毎年こちらの葡萄をいただく度に、

「あ~、私もそこに行ってたんだなぁ。父と母に連れられて、葡萄農園に行ってたんだなぁ~。」と、3人で旅行していたことを想像するだけで涙が出てきそうになります。

父と母からの愛を感じる瞬間でもあります。

 

いつも一緒に過ごす友人がいるのも良いですが、年に一回の出来事でお互いを思い出して、思い合う。

そんな仲でいられる友人との縁も大切にしたいものです。